いつのひふみのしくみを
お読みくださり
ありがとうございます。
連載の①はじまりはここから。
③前回はこちら。
今回はあまり知られていない
神話の舞台裏をご紹介します。

ここは
前回ご紹介した石切神社(本社)
とは別の上之社です。
あまり知られていませんが、
もともとの石切神社は
ここなのです。

賑わっている本社と違い、
ここはとても静謐な雰囲気です。
誰もいない石切神社なんて、
不思議な感じがします。

わたしは
上之社に初めて訪れたとき、
ここが本当の石切さんなのだと、
わかりました。
どんなこともそうですが、
本当に大切な物は
人目にさらさないし、
物事の本質は表面だけでは
わからないものなのです。

上之社の社務所では神主さんが
ご由緒を話してくださいました。
もともと上の社は本社として
神武二年に建てられました。
第十代・崇神天皇の代で
下の社が建てられましたが、
明治の頃に国の政策で
上の社が潰されてしまいました。
その後、
下の社を本社としましたが、
上の社を復興を願う人々によって
再建したのです。
こちらは現在の本社です。

ニギハヤヒノミコトは
十種の神寶を携えて
いかるがの峰(生駒山)に
降臨した神でニニギノミコトの兄
と教わりました。

上之社にも
お百度石があります。
神主さんのお話では、
上の社のお百度石は
距離が短くて人が少ないので
穴場なのだそうです。
上の社の主祭神はニギハヤヒ、
本社の主祭神はウマシマジ。
ウマシマジは饒速日命の息子で
物部氏の氏神なのです。
(石切神社は物部=穂積=木積氏)

『先代旧事本紀』によると
ニギハヤヒが
生駒山に降臨するまで
この地を治めていたのは
河内生駒の豪族・長髄彦でした。
長髄彦は
ニギハヤヒの徳の高さに
帰順して家来になり主君と
主君と力を合わせて
日下国を造りました。
ニギハヤヒは
長髄彦の妹を妻に迎え
ウマシマジが生まれ、
ニギハヤヒと長髄彦は
義兄弟の関係となりました。
ニギハヤヒ亡き後、
天孫族のイワレビコが日下国の
国譲りを迫りました。
しかし
長髄彦は抵抗したので
ウマシマジに斬殺されたのでした。
ちなみに
長髄彦は『日本書紀』で
ニギハヤヒに斬殺されています。
このことは
重要な裏計画があったのです。

いずれの神話も
長髄彦は神武天皇の登場により
存在を消されています。
それは
長かった縄文の精神文明から
物質文明への交代劇だったのです。

上之社本殿左側の案内は、
滝、婦道、登美、池、八代龍王が。
これらはすべて水の神であり、
登美長髄彦のことなのです。

お礼池には
亀の焼き物が並べられています。
亀は万年ですから
縄文の神様のシンボルです。

神話で消された神は
長髄彦だけではありません。
饒速日命の妻・瀬織津姫もです。
つまり長髄彦の本当は瀬織津姫。
ここは長髄彦=瀬織津姫を
隠して祀っているのです。

宇宙の計画により
争いなき縄文時代から
奪い合いの弥生時代に
転じさせるためには、
罪穢れを祓う水の神を
隠さなければならなかったのです。

石切の御滝には不動明王が。
炎を背にしているのは
太陽神を守っているからです。

長髄彦は
主君の饒速日命を
命がけで守護する強き家臣。
その忠誠心は主君に尽くす心。
その心こそ不動心。
不動とは婦道のことなのです。

ここに婦道神社があります。
ご祭神は弟橘姫命。
夫のヤマトタケル命のために
自らの命を捧げた女神は
女性の鑑(婦道)として
古より崇敬されてきました。
婦道の女神の裏の姿が
不動明王なのです。

隣に八代龍王社があります。
八代龍王は
雨を降らせる水の神です。
生駒山上には
「八大龍王総本山」があるのです。

この龍神は
役行者と空海と縁が深いのです。
ちなみに
釈迦が悟りを開いた時の守護神の
代表が蛇神であり、
八大龍王のことなのです。

ここが登美霊社です。
登美長髄彦の妹で
登美夜姫をお祭りしています。

この社に入ってみますと、
縄文時代の竪穴式住居の佇まいが
とても珍しくて魅力的でした。
(現在は老朽化のため閉鎖)

とても居心地がよい空間で、
なつかしさを感じました。
祭壇の奥に炎が灯っていました。

以上のとおり
石切神社上之社のご祭神は
饒速日命(本殿)であり、
長髄彦=瀬織津姫だったのです。

ここが本社だった
上之社の元の跡地です。
創建は神武二年。
つまり長髄彦を殺して
神武天皇が即位した翌年です。
神武天皇即位年は
昭和15年(1940年)に
皇紀2600年と定められました。
2020年に
『日本書紀』1300周年を迎え、
神話の効力が満了したため、
神のご指示により
隠された裏の歴史のさらに奥を
表に出しました。

日本人が知るべき事実を
命がけで書きました。
ぜひ読んでいただきたいです。
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すみわたるきれいも
ぜひお役立てください。

この続きは次回に!
今回も最後までお読みくださり
ありがとうございました。