ようやく涼しくなりましたね。
ひふみのしくみ講演会を
終えた一週間後に、
防災訓練がありました。
今年、我が家は自治会の
隣組長で防災部員なのです。
そんなことでわたしは
講演会を終えた2日後に、
防災訓練用のアナウンスを
引き受けることになったのです。

上がその台本で
事前に録音する段取りでした。
下はわたしのアナウンスが
放送された実際の音声です。
今回の防災訓練は
イエローフラッグを掲げて
無事を知らせることを
周知するための啓発です。
隣組長はこれを確認し、
報告する段取りなのです。

以前の防災訓練では、
非常食の試食がありました。
無洗米、フリーズドライ、
長期保存レトルト食など、
美味しくできていることに
感心したものです。
これらはもちろん
自治会費で購入するのです。

自治会を立ち上げた50年前は
住民に活力がありましたが、
現在は世帯主の死亡や高齢、
病気を理由に退会する人が
増加しています。
頼りになるのは現役世帯です。
しかし
若い世帯や移住者は
転入時から入りませんし、
中堅世帯は
「メリットがない」という
理由で退会してしまいます。
地域活動は
ボランティアですから、
メリット=報酬を求める人
にとって時間と労力の無駄
と考えるのかもしれません。

自治会に
メリットを求めること自体が
ナンセンスだと思いますが、
イベントやお祭りなどに
参加できることが
メリットかもしれません。
そうなると非会員は
お祭りに参加できないのですが
実際は非会員世帯でも
お祭りに来る人が多いのです。
運営側は打ち合わせに始まり、
協賛金の依頼、役場への申請、
業者の手配、プログラム作成、
接待、設営の準備・片付けなど
しなければならないことが
山ほどあります。
これらは当然、
自治会費とボランティアで
成り立っているのです。

防災に関しては
会員・非会員を問わず
全世帯を対象にしています。
非会員は個別に
通知が必要となるため、
余計な手間と労力がかかります。
「放っておいて」と言われても、
そうはいきません。
個人主義と多様性が
蔓延するようになった現在、
全1700世帯のうち、
非会員は630件(29%)
その数は増加の一途です。
この現状に活動内容を
簡素化したおかげで
かなり楽になりましたが。

役員会や定期総会では毎回、
非会員に対する議論になります。
様々な意見が飛び交いますが、
結局は非会員も「助ける」
という結論に至ります。
どんな考えを持つ人でも
命は尊いからです。
この事実を周知すべきだと
わたしは考えます。

日本人は
外国人の定住や移民問題を
とやかく言っていますが、
その根本の原因は、
日本人自身にあります。
もともと日本の村社会は
束縛しすぎて息苦しい面が
ありました。
この体制への反発に、
戦後の核家族化と
個人主義が結びついて
若者が都市へ流れたのです。

令和になって
外国人のマナーや移民問題が
議論されはじめました。
その問題の本質は日本人が
個人主義に偏ったことで、
外国人を呼び寄せる環境を
自ら招いたことに
あるのかもしれません。
政治家を追及するよりも、
日本人が自ら反省することが
最善策ということです。
そのことに気づいた
今日この頃です。

いつも読んでくださり
ありがとうございます。